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【平屋】×【パッシブハウス】

パッシブハウス関連

【平屋】×【パッシブハウス】

どうも、デーです。

今回は、我が家が予定している平屋とパッシブハウスの組み合わせについて考えてみたいと思います。

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平屋の特徴

まずは平屋の特徴を、一般的に言われるメリット・デメリットで考えてみます。

メリット

・ワンフロアに居住空間が収まるため、階段の昇降がなくなる。家の中の同線が短くなり、家事が楽になる。また、高低差が少ないため、老後や障害を持った時にバリアフリー面で優れる。

・2階建て以上の建物と比べると、高さが低いこと、間取りがシンプルになりやすい点で、構造的に安定しやすい。地震や風災に強くなりやすい。

・外壁などのメンテナンスの際に足場を組まなくてすむ、または少なくてすむのでメンテナンスがしやすく、費用も安くなりやすい。

デメリット

・総2階と比べると、基礎、屋根が2倍になるため建築費用が高くなりやすい。また、建築面積が総2階の2倍となるため、ある程度の敷地面積が必要となる。階段やホール部分が削れる、そして廊下をなくしたり少なくしたり間取りをコンパクトにする工夫が必要。

・高さがないため、水災の際に垂直非難ができない。浸水ナビなどで浸水時最大の高さを把握するなどの注意が必要。


・住宅密集地で周辺の建物が2階建て以上の場合、陽当たりが悪くなりやすい。

また、メリットにもデメリットにもなり得ることとして、家族の距離が短くなりコミュニケーションがとりやすいが、プライベート空間の確保がしづらくなる点があると思います。これはそれぞれの家族の生活の仕方でも変わってくるところだと思います。

メリットを活かしつつ、デメリットについては工夫していくことで後悔を防ぐことはできると思います。

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平屋と総2階の温熱環境

次に、平屋と総2階の温熱環境について考えたいと思います。

平屋と総2階の外皮面積

そもそも平屋は総2階建てと比べて、延床面積が同じ場合、外皮面積(外の空間と触れる壁、屋根、床などの面積)が大きくなります。単純に考えれば外気に触れる面積が大きいため、平屋は温熱的に不利になります。

総2階外皮面積:①6m×5m×4=120㎡ ②5m×5m×2=50㎡ ③120㎡+50㎡=170㎡
平屋外皮面積:①3m×10m×2=60㎡ ②3m×5m×2=30㎡ ③10m×5m×2=100㎡ ④60㎡+30㎡+100㎡=190㎡

単純化してみてみると図のように平屋の方が外皮面積が大きくなっていることが分かります。

外壁と屋根・基礎の面積

外壁については総2階が①120㎡、平屋が①60㎡+②30㎡=90㎡となっており平屋の方が面積が少なくなっています。

一方で屋根・基礎については総2階が②50㎡、平屋③100㎡と単純に倍となっています。

屋根の断熱材は外壁面と比べて厚く入れることが多いと思います。そのため、外皮平均熱還流率(UA値)で見ると、屋根が2倍の平屋の方が数字上良くなります。

また、基礎については床断熱と基礎断熱で変わってくると思いますが、私の場合基礎断熱となります。基礎断熱で考えた場合、地中は外気と比べると温度が安定しているため、外皮面積における基礎部分の割合が大きい平屋の方が、有利になるのではないかと考えます。

あと、日射の影響を受けやすい屋根の面積を考えると、冬は平屋、夏は2階建ての方が快適になりやすいのかなと思ったりしますが、正直どちらが温熱環境的に有利か不利かはわかりません。

まぁ素人がちょっと考えてみただけなので勘弁してください、、、汗。

しかしこの辺は建物の性能に依存するところが大きいので、平屋の方が良い、総2階の方が良いではなく、建物の性能をしっかりと考えていくことが重要ではないでしょうか。

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平屋とパッシブハウスの組み合わせ

最後に平屋とパッシブハウスの組み合わせについて考えてみたいと思います。

パッシブハウスの平屋は少ない?

日本のパッシブハウスの実例に平屋はほとんどないと思います。調べてもなかなか見当たらないのですが、なぜ少ないのか考えてみました。

土地選びがむずかしい?

過去の記事でも書きましたが、そもそもパッシブハウスは土地選びが難しいです。日射がなるべく入るように、できれば真南を向き、陽の光を遮るものがないように注意しなければいけません。

そのうえで、平屋を建てることを考えると、さらに陽当たりの条件は厳しくなります。都会でこの条件の土地に出会えることはまぁ滅多にないんじゃないでしょうか。

日射所得窓、数の確保が難しい?

これも過去の記事で書いたものですが、平屋と2階建てのプランがあります。

我が家の予定する平屋の間取りだと、和室とリビングの南に土間を設けて、日射取得のためにFIX窓を4枚入れてます。土間をなしにして考えると窓の数を確保することが難しいのです(今考えると縁側ってよく出来ているなと思います)。

2階建ての場合には、吹き抜けを設けることで効率的に日射取得することが出来るため、その差は大きいのではないかなと思います。

吹き抜けのある2階建ての方が暖房、冷房計画が立てやすい?

これは私のイメージですが、しっかりと高断熱・高気密となっている住宅では、吹き抜けのある2階建ての方が暖房や冷房計画が立てやすいのではないかと思います。

冬は、床下もしくは1階を暖房することで対流により2階も暖まり、夏に関しては2階を冷房することで対流により1階が冷やされるという流れです。

我が家は平屋の予定ですが、暖房に関してはコラムベース基礎での床下エアコンにより、効率的に家全体を温めることが出来ると思います。しかし、冷房に関しては小屋裏エアコンの予定はないため、通常の壁掛けエアコン1台になります。横に長いに間取りとなるため、効率的に冷房を効かせるためにもサーキュレーターなどを使用してよりアクティブに空調した方が快適になりやすいかなと考えています。

平屋×パッシブハウスの魅力は何か

そもそも数が極端に少ない平屋のパッシブハウス、その魅力は何か考えてみましたが、それ独自の魅力は何かパッとは思い浮かびませんでした。
平屋には平屋の魅力が、パッシブハウスにはパッシブハウスの魅力がたくさんあるのですが、、、汗。

自分の中でいろいろ考えて絞りだしてみました。高性能で省エネなパッシブハウスを建てて、そこに長く(一生)住みたい、また、子や孫の代まで引き継いでほしいと、100年規模のより長い目で見ていけばメンテナンスの面などからみても平屋とパッシブハウスの相性は良いのではないかと思います。

建築コストが高くなってしまうパッシブハウス、また、建築コストが高くなってしまいがちな平屋ですが、本当に長い目でみればその価値は十分あると思います(あってほしいと願います)。

今後も家づくりの途中や、建築後の生活の中で気づいたことがあれば発信していきたいと思います。

今回はこの辺で。

それでは。

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